話題の環境問題映画に間違いが?……でもゴア氏はノーベル平和賞を受賞
アル・ゴア元副大統領が精力的に製作・宣伝をした映画『不都合な真実』に、9つの誤った情報が盛り込まれていると報道された。BBCによると、この申し立ては英国ケント州の学校教師が高等裁判所へ持ち込んだもので、英国の学校でこの作品を子供たちにみせるべきかどうか、議論が広がっている。高等裁判所判事は、ゴア氏の映画では気候変化が大げさに描かれている部分があると指摘。(この映画の写真はこちら)
問題とされている点には、ゴア氏が「近い将来」と語る、グリーンランドの氷の溶解による海面の上昇が、科学的には千年以上かかるといわれていること、キリマンジャロの雪が消える原因を、すべて人間の活動による気候変化とみなすのは適切ではない、ということ。また、北極熊が氷の減少で長距離を泳がなくてはならず、溺れてしまう現象については、科学的研究の中で確認されているのは嵐によって溺れたという事実のみであることなどが挙げられている。
しかし、一方で、地球温暖化問題への取り組みが評価されたゴア氏は2007年のノーベル平和賞の受賞が決まっている。
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