世界チャンプ内藤、映画に涙するも……夫人の「元カレに似ている」発言に「ええ~!」
第20回東京国際映画祭
22日、第20回東京国際映画祭にて特別招待作品の『自虐の詩』が上映され、先日の亀田大毅選手との死闘で、WBCフライ級チャンピオンの座を防衛した内藤大助選手が駆けつけた。
本作の主人公・幸江は、銀行強盗の父親を持ち、母親の顔は知らないという不幸な境遇の生い立ち。イジメられて育ち、貧乏のどん底を体験しながらも、イサオというヤクザ上がりの男をいちずに愛し、最後には幸せをつかみ取るという強烈なキャラクターだ。そんな幸江との共通点が多いとして、配給元の松竹株式会社が内藤選手にオファー。内藤選手が「僕らも月収12万円夫婦なんて言われてるので(笑)」と快諾し実現したものだった。
上映終了後、取材に応じた内藤選手は若干目が赤く、「不覚にも感動して泣いてしまいました(笑)」と、少し照れくさそうに告白。同席した妻の真由美さんから「めったにないんですけど、ボロ泣きしてました。ハンカチも取られてしまって……」と暴露されると、「イジメのシーンなんかもあったので、自分とかぶってしまって、泣けてきちゃってね。でも、カミさんも泣いてるから『どうしたの?』って聞いたら、『(幸江とイサオが)わたしと元カレみたいで……』って言うから『エーッ!』って感じで複雑でした」と暴露仕返して周囲の笑いを誘っていた。
2人は、「うちは仲いいからね(笑)」と笑い合うほど仲が良く、その後も『タイタニック』を2人で観に行ったが泣かなかったというデートの話や、マーボー豆腐の大きさでケンカした話などを仲むつまじく披露したが、とある記者が「その傷は……」と一連の騒動に触れようとしたため、取材打ち切りとなってしまい、内藤選手自ら「今日はその話はダメだって言ったじゃない(笑)」と場を和ませながら去っていった。
『自虐の詩』は、週刊宝石で1985年から1990年まで連載されていた業田良家の4コマ漫画の実写映画化。「ケイゾク」の中谷美紀、「トリック」シリーズの阿部寛を主演に、双方の作品を監督した堤幸彦監督が、笑いあり、涙ありのハートウォーミング・ラブストーリーに仕立てた。
『自虐の詩』は10月27日より渋谷シネクイントほかにて全国公開
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