「ソウ」シリーズのジグソウを直撃!意外な素顔を明かす
全世界で大ヒットを続けている過激でショッキングなスリラー、映画『ソウ』シリーズ最新作『ソウ4』がいよいよ公開される。今回は、シリーズを通じ、劇中のゲームの支配者であり首謀者であるジグソウを演じ続けてきた65歳のベテラン俳優のトビン・ベルに話を聞いた。
アメリカで2004年以降毎年ハロウィン・シーズンに公開され、2作目以降は常に初登場1位を記録する大ヒット・シリーズに成長した映画『ソウ』。ここまでヒットし続けることができた要因についてトビンは、「SFX以上のものが、詰まっているからだと思う。シリーズを通じて、キャラクターや人間関係をきちんと描いており、あるレベルの知性も兼ね備えたしっかりとしたストーリーがある。さらに、映画の製作にかかわったみんなが怠け者ではなく、熱心な働き者だったということも大きな理由の1つではないだろうか」と自分なりに分析してくれた。
本シリーズの主役とも言える、ジグソウという知的にして凶悪な、インパクトの強いキャラクターを演じるということに関して、俳優としてリスクを感じることはなかったのだろうか? 「いいや。……リスクはどこにだってある。例えば、それは道を横切るときにだってある。リスクはもちろん認識しているが、そんなことを考えるかと言ったら、わたしは考えない。それではゲームにも参加できないし、負けるというようなリスクを考えて怯えていたら勝つチャンスさえも失うことになる。人生のすべてと同じように、バランスを取りながらやっていくだけだよ。成功にも失敗にもリスクはあるのだからね」と含蓄のある深いコメントを交えながら、何か悟りを開いたかのような表情でトビンは答えてくれた。
プライベートに話を向けると、昔から野球のリトル・リーグのコーチを務めているというトビンは、大の野球ファンだという。「野球は素晴らしいスポーツであり、野球というゲームを通じて多くのことを学んだ」と真剣なまなざしで語った。また以前31年間ニューヨークに住んでいたことがあり、大のヤンキース・ファンであるということを教えてくれた。
子どものような好奇心旺盛ぶりで、こちらへの逆質問も繰り出しながらフランクに、大らかなオーラを放ち深みのある話をじっくり聞かせてくれたトビン。「ジグソウという、人々に強いインパクトを残せるキャラクターを作り上げることができて、俳優として自分は本当に幸運だし、幸せだ」という彼の言葉が、特に印象的だった。
映画『ソウ4』はTOHOシネマズ六本木シネマズほかにて公開中
オフィシャルサイトsaw4.jp