唐十郎が、自身のドキュメンタリー映画の舞台あいさつに登場!
1日、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて映画『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』舞台あいさつが行われ、大島新監督、唐十郎、劇団唐組の鳥山昌克、久保井研、藤井由紀、赤松由美、丸山厚人らが登壇した。
初回の上映が終わった後、客席からの大きな拍手に迎えられて登場した大島監督は、「今日は、くしくも『椿三十郎』と同じ公開日で……。全国300館以上で公開されるあちらと違って、この映画は全国で1館だけ。そんな映画に足を運んでくださった皆さんは、とてもセンスがいい」と父親の大島渚監督ゆずりの毒舌を披露していた。
「この映画が面白かったならば、それは唐組の皆さんがいたからです」という監督の一言で、唐十郎、そして唐組の劇団員たちが登場すると、観客からはまるで芝居のような掛け声があちらこちらからかかり、劇場は“劇団唐組”一色に……。
唐とともに、本作の主役である唐組の劇団員たちが、「いつもは唐さんの近くにいすぎて分からなかったんですけど、映画を観て“わたしってすごいところにいるんだなあ……”って改めて気付かされました」「唐さんには、よく怒られますが、映画を観て唐さんが怒るときは、すごく自分が傷つけられたような顔をして怒るなあって思いました」と話し、唐や、観客の笑いを誘った。
映画の中では、監督を怒鳴りつけたり、劇団員を怒鳴りつけていた唐だったが、この日は、終始にこやかな笑顔を絶やさず、偏執狂の唐を愛する劇団員、ファンに囲まれたアットホームな舞台あいさつとなった。
映画『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』は、渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開中