200億円は回収できるか?『ライラの冒険 黄金の羅針盤』アメリカでの初日
約200億円の巨額を投入して製作されたファンタジー・アドベンチャー作品、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』がついに12月7日にアメリカで一般公開され、日本円にして約29億円という興行収入を記録し、全米興行収入ナンバーワンに躍り出た。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの栄華をもう一度!……というニューラインシネマが、全身全霊を投じて、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』宣伝作戦を展開。そのマーケティング費用は約67億円に上るとうわさされている。新作映画のビジュアル・プロモには絶対不可欠のバスの停留所スポット、街中のメインストリートのビルボードでは、同作品のポスターとビルボードが賑やかに飾られており、映画に興味のない人たちでも興味をそそられる。
物語の素晴らしさもさることながら、CGで作られた映像が圧巻である。ダイモンという人間の心の現われが動物のキャラとなって出演者たちとともにペアで登場するのだが、この動物たちの動きがリアルで驚いてしまう。特にパンタライモンの出てくるシーンは、迫力満点。怖いくらいの壮絶さだ。ライラという少女が主人公の物語にしては、意外と幼い男の子や若い男性の観客が目立っていたのにもこれで納得がいく。そんな友情、アドベンチャー、そしてアクション満載の同作品は、子どもだけでなく、大人にも大いにアピールできる仕上がりとなっており、これからの興行収入、並びにトリロジー(三部作)の行く末が楽しみである。(レポート:ロサンゼルス 神津明美 シネマトゥデイ)
映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』は2008年3月1日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開
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