ブライアン・デ・パルマを直撃!新作『リダクテッド』で使用した禁断の映像
ホラーから始まり、サスペンス、ギャング映画などで幅広く活躍する監督ブライアン・デ・パルマが、新作映画『リダクテッド』(原題)について熱く語ってれた。この映画は、イラクと戦い続ける米国軍人に関する話をモンタージュの形式で構成し、政府が触れてほしくない戦地下での汚点をさらけ出した作品。
デ・パルマ監督は、イラクで実際に起きているその悲惨な映像を使用すると、すぐにあらゆる機関の弁護士から歩み寄られ、その映像の使用不可を迫られてきたことを語った。
中でも、残虐な犠牲者の写真は、人々の目線にマジックマーカーで線が引かれ、身元が不明になる形を取らざるを得なかったと話した。この出来事は、試写会が行われる前に、法的や財務的懸念からこのような応急処置が施されたらしい。
デ・パルマ自身は兵役の経験はないが、彼の父が整形外科医として第二次世界大戦中に南太平洋で従事していたこと、その父がERで手術しているのも見てきたと述べた。また、映画内の音楽にスタンリー・キューブリックの名作映画『バリー・リンドン』で使用された曲が流れるが、これは現地に残る兵士のいらだちとフラストレーションをかき立てるために、効果的に使ったと明かした。