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“アメリカ最大の屈辱”事件の張本人と出演者に電撃インタビュー!

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ライアン・フィリップ(左)とエリック・オニール本人
ライアン・フィリップ(左)とエリック・オニール本人

 FBI特別捜査官でありながら20年以上に渡りさまざまな極秘文章を旧ソ連のKGBに売り続けてきた男、ロバート・ハンセンと彼を探るためにおとり捜査を命じられた若手捜査官エリック・オニール。実話を基にした2人をめぐる心理下の攻防戦を描くポリティカル・サスペンス映画『アメリカを売った男』で特別顧問を務めたオニール本人と、彼とともにこの事件を暴くチームを組むディーン・プリザックを演じるデニス・ヘイスバートに話を聞いてみた。(この映画のフォトギャラリーはこちら)

 「この映画は単なるサスペンス映画ではなく、ハンセン逮捕にかかわる人間心理に食い込んだドラマの一面も併せ持っている。事務職であったハンセンは現場の捜査官になりたかったに違いない。それを自分があのジェームズ・ボンドのようだと勘違いし、自身の人生を空想の世界におとしめてしまったのではないか」と、スパイ活動を行っていたハンセンに対して哀れみの感情を抱いていたとヘイスバートは語る。

 オニールは映画化に際して監督兼脚本を務めたビリー・レイを得られたことがこの映画にリアリティと緊張感を生み出したと語る。レイは脚本のコンセプトから書き直しまでオニールを全面的に信頼し、FBIの観点からみても今までで一番正確なFBI映画になったそうだ。

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「わたし自身を演じたライアン・フィリップはわたしにたくさんの質問をし、それを画面に生かしていった。時には仕事以外の場所で会ったこともあった。その方が人物をより理解することができるからね。彼の演技には大変満足しているよ」と、フィリップの役作りに対する情熱を目の当たりにした彼は嬉しそうに語った。

 現在、オニールはFBIを退き、弁護士という新たな道へ進み始めた。一方、スパイ活動を行ったハンセンは逮捕され保釈なしの終身刑で服役中だという。転落した人生のいきさつを描かれたハンセンは、いつどんな気持ちでこの映画を観ることになるのだろうか。

 『アメリカを売った男』は20年以上もアメリカの国家機密を旧ソ連のKGBに売り渡していた実在のFBI捜査官のスパイ事件を映画化。国も組織も巧妙に裏切り続けたハンセン(クリス・クーパー)とそれを追う若手捜査官オニール(フィリップ)との攻防合戦を描いたリアリティあふれる作品となっている。

映画『アメリカを売った男』は3月8日よりシャンテシネにて全国公開
オフィシャルサイトbreach-movie.jp

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