急きょ、明日来日するアカデミー賞俳優ハビエル・バルデムが号泣した映画は意外にも……!
第80回アカデミー賞作品賞など計4部門を受賞した映画『ノーカントリー』で、同じく助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムが最近、とある映画を観て号泣してしまったそうだ。
『ノーカントリー』で、おかっぱ頭のものすごく薄気味悪い殺人鬼を熱演した彼だが、「最初の1分20秒で涙がこぼれてから、最後まで途切れることはなかった。これ は芸術の師(マスター)による、マスターワークだ」と絶賛。その作品とはジュリアン・シュナーベル監督の映画『潜水服は蝶の夢を見る』だ。ファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞(こうそく)で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を基にした作品で、主人公を演じたマチュー・アマルリックの成り切りぶりや、主人公の唯一動く左目を主観にした撮影方法など、斬新な演出でアカデミー賞でも監督賞や編集賞にノミネートされるなど話題となった作品だ。
なおジュリアン監督の前作である映画『夜になるまえに』でハビエルは主演を務めており、今回流した涙の中には「おれを出してくれよー」という役者としての悔し涙もあるのかもしれない。そんな心の優しいハビエルは明日、急きょ来日することになった。
映画『潜水服は蝶の夢を見る』は全国公開中
オフィシャルサイト chou-no-yume.com