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アン・リー監督、メディアから追い出された主演女優を擁護

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アン・リー監督
アン・リー監督

 映画『ラスト、コーション』のアン・リー監督が、この作品の主演女優タン・ウェイが中国メディアの前に出ることを禁じられていることについて、遺憾のコメントをした。

 タン・ウェイは、本作で大胆な性描写に挑戦し大きな話題を呼んだが、中国の国家廣播電影電視総局は各メディアに対し、タン・ウェイがメディアの前に出ることを事実上禁じる指示を出した。テレビ番組は彼女を招かないよう指示を受け、報道局や新聞社にはタン・ウェイの姿や写真が映らないよう指導があった。またタン・ウェイの出演するスキンケア製品のCMも中止となっている。アン・リー監督はこの事実について大いに心を痛めており、「彼女は映画のために素晴らしい演技をしてくれた。この大変なときを乗り切るため、わたしは彼女へできる限りのサポートをするつもりだ」と声明を発表した。
 
 日本軍占領下の上海を舞台にした本作は、性的な描写と政治的内容から中国上映がかなわないのでは、と心配されていたが、アン・リー監督は中国の厳しい検閲を意識した特別編集版を用意し、公開最初の週で記録を破るほど話題を呼んだ。

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