児童売買や臓器密売を描く『闇の子供たち』に宮崎あおいや妻夫木聡出演
児童売買や臓器密売というタイのアンダーグラウンドを描いた梁石日による長編小説「闇の子供たち」を阪本順治監督が映画化し、キャストに江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市など豪華な出演陣が名を連ねることがわかった。
監督の阪本順治は映画『亡国のイージス』『KT』などで、常に社会に鋭いメスを入れてきた。しかし、今回のテーマはさらに、複雑で根の深い社会問題を扱うだけに細心の注意を払いながら脚本化された。坂本監督は本作について「自分を正義ととらえた告発者としてではなく、映画で描く出来事が日本人の自分自身にはね返ってくるような作品にしたい。観た人がこれは他人事と決着してしまうような善悪で割り切れる犯罪ものにはしたくないと考えました」と並々ならぬ決意を表明した。
キャストには、江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市といった豪華な出演陣が名を連ねる。阪本監督は「自分のイメージに固執し、変化を望まない俳優なら、当然受けてくれなかったと思う。彼らは、あっというまに、この映画の主旨を理解し、意志を受けとめて、承諾してくれた。あぁ映画人だなぁ、と素直にうれしかったです」と語った。主題歌は桑田佳祐が「現代東京奇譚」を書き下ろす。
映画『闇の子供たち』は夏休み、シネマライズほかにて公開
オフィシャルサイト yami-kodomo.jp