往年の名悪役、死去する-『死の接吻』『アラモ』のリチャード・ウィドマーク
多くの映画で、印象的な悪役を演じてきた俳優のリチャード・ウィドマークが、24日、アメリカのコネチカット州にある自宅で亡くなった。残された家族の意志により病名は明かされていないが、長い間、病と闘った末に迎えた死だったという。93歳だった。
リチャードは、アメリカで1947年に公開された映画『死の接吻』で映画デビュー。薄笑いを浮かべて車椅子の老婦人を階段から突き落とすという冷酷な殺し屋を演じ、映画初出演にもかかわらず、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
ハスキーボイスと独特な笑い声で、西部劇やギャング映画に欠かせない名悪役としてハリウッドから愛された俳優だった。その後は性格俳優として幅広い役柄を演じてきたが、1991年に出演した映画『トゥルー・カラーズ』が最後の作品となった。