ウディ・アレン、アパレル会社を告訴
ウディ・アレンが、自分を許可なく広告宣伝に利用したとしてアメリカのアパレル会社に対し訴訟を起こした。問題の広告は、アレンが監督・出演した1977年の映画『アニー・ホール』からとったアレンの姿を使い、ヒゲとメガネをたくわえたユダヤ教のラビ(司祭)のように見せている。ロゴにはユダヤ教徒のイディッシュ語で「聖なるラビ」とかかれ、この広告はインターネットや、ニューヨーク、カリフォルニアの野外大型看板として出回っている。アレンはこの会社とは契約もなく補償金も受け取っていないとし、自分のイメージが商業利益のために使われたとして1000万ドル(約10億円)の損害賠償を要求している。会社側は、「アレン氏がユダヤ教のキャラクターに扮したイメージと、イディッシュ語のテキストは、全くの社会的パロディに過ぎない」と反論するほか、同社はしばしば、「商業利益に関係なく、社会的、政治的コメントを乗せた広告を使う」としている。