ウディ・アレン監督の最新作、バルセロナでは標準スペイン語字幕がつかない!?
ウディ・アレン監督の新作ロマンティック・コメディ『ヴィッキー・クリスティーナ・バルセロナ』(原題)が、映画の舞台となっているスペインのバルセロナでは、標準スペイン語の字幕・吹き替えがつかないことになった。その代わりに付けられるのは、この地方の「公用語」であるカタルニア語字幕・吹き替え。スペインは、首都マドリードを中心に話される標準スペイン語のほかに、バルセロナのあるカタルニア地方ではカタルニア語が「公用語」とされ、住民は強い独立意識を持っている。標準スペイン語とカタルニア語は、単に「方言」というには違いすぎるほど大きく異なっており、標準スペイン語を話す人にとってはまるで外国語のため、議論を呼びそうだ。
本作のオリジナルは英語で、カタルニア地方以外では、通常通り標準スペイン語の字幕・吹き替えが付けられる。こうした決定がなされたのは、本作の資金の10%がバルセロナ市庁とカタルニア地方税から来ていることが理由のよう。本作は、バルセロナにやってきた2人のアメリカ人女性と、スペイン人男性、その妻が繰り広げるコメディ。スカーレット・ヨハンソンとレベッカ・ホール、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムらが出演している。
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