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フランス人女優ジュリー・デルピーに直撃インタビュー!

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フランス人ですもの!
フランス人ですもの!

 初監督作品の映画『パリ、恋人たちの2日間』を引っ下げて、17年ぶりの来日を果たしたジュリー・デルピーに話を聞いた。フランス人とアメリカ人のカップルが直面する、ユニークで悪夢のようなパリでの2日間を描いており、ウディ・アレン映画をほうふつとさせられる知的でウィットに富んだダイアローグが印象的な、大人のラブ・ストーリーに仕上がっている本作。今回ジュリーは監督のみならず、主演・脚本・音楽・製作・編集と八面六臂(ろっぴ)の大活躍を見せている点も注目だ。【関連写真はこちら】

 映画『恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』、そして映画『トリコロール/白の愛』など秀逸な恋愛映画を代表作に持つジュリーに、本作のテーマである愛について訊ねてみると、「不幸なことに、わたしはすごいロマンチストなの……。恋愛を軽く考えられない。常に深く考えてしまうの。だから恋愛ではいつも苦しんでいるわ」と自身の恋愛観を赤裸々に語ってくれた。ロマンチストであることを不幸だと冷静に定義し、逃れたいけど逃れられない、まるで愛の無間(むけん)地獄に生きているかのように、シリアスな面持ちで恋愛観を告白してくれたジュリー。愛に生き続けてきた彼女の言葉に重みを感じ、目からうろこが落ちる思いだった。

 躍動感あふれる会話が魅力の本作だが、脚本を書く上でどのような点を重視したのだろうか?「とにかくリアルで生き生きとしたものにしたかったの。こういう恋愛映画だから、リアルな会話に聞こえるようなセリフを書くことに集中したわ。頭の中に主人公2人の会話が聞こえてきて、それを書きあげていったの」とウディ・アレンやダグラス・サークのラヴ・ストーリーが好きだと語るジュリーだけに、やはり会話がこの種のラブ・コメディーの肝であることを重々理解し、それを巧みに実践したようだ。

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 脚本と主演を兼任しているだけに、本作でジュリーが演じるマリオンと彼女の間に共通点はあるのだろうか?「わたしと彼女には、あまり共通点はないわ。あっても、フランス人でアメリカに住んでいるということ。あとよくしゃべるってことぐらいかしら。恋愛関係に対するアプローチの仕方もまったく違うし。わたしはアメリカ人のボーイフレンドがいても、彼をパリに連れてきたことはないの」と基本設定には共通項があるものの、マリオンは自分とはかけ離れた、想像上の産物であることをアピールしたジュリーだった。

 『パリ、恋人たちの2日間』は、恋人の故郷パリにやってきたアメリカ人男性が、カルチャー・ギャップと彼女の過去の男性遍歴に悩ませられ、2人の関係に亀裂が入っていくさまをコミカルに描いた、ロマンチック・ラブ・ストーリー。(取材・文:小林真里)

映画『パリ、恋人たちの2日間』は5月24日より恵比寿ガーデンシネマほかにて全国公開
オフィシャルサイト paris-2days.com

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