13歳で生涯を閉じた男の子、最後のバースデーを祝ったザック・エフロン

　今をときめくイケメン若手男優の筆頭で『ハイスクール・ミュージカル』のザック・エフロンが難病の子どもの自宅を訪問した。

　次回出演作品『Me and Orson Wells』（2009年公開予定）の撮影でイギリスにいたザックは、ロケ地の近所に、自分の大ファンで余命いくばもないと宣告されている12歳の少年が住んでいるという話を聞いていた。この少年、コナー・メイソン君は、筋肉や脂肪組織を破壊してしまうというまれなガンに冒されており、2年間に渡り辛い闘病生活を送っていた。そんなコナー君は『ハイスクール・ミュージカル』に出ていたザックの大ファン。

　そんなコナー君の誕生日がせまったある日、母親のトレイシーさんは、ザックが近くで撮影しているといううわさを聞き、自ら撮影場所におもむき交渉した。そして3月1日、誕生日に自宅でバースデイを祝っていたコナー君。玄関でノックの音が聞こえ、コナー君がドアを開けにいくとドアの向こうに立っていたのは、なんと彼が大好きなザック・エフロンだったのである。

　最後の誕生日になってしまうかもしれないコナー君のバースデイパーティーに、忙しい撮影の合間を縫って駆けつけたザック。コナー君と一緒に写真を撮ったり、バースデーケーキをほおばったりして、楽しいひと時を過ごした。コナー君の驚きと喜びは半端ではなかったであろう。コナー君はその19日後、13歳という若い生涯を閉じた。

　母親トレイシーさんは「コナーの最後のバースデイを素晴らしいものにしてくれたザックに心から感謝している」と語った。（取材・文：神津明美）

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