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ケヴィン・コスナー『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』は続編もあり?

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ケヴィン・コスナー(左)とウィリアム・ハート『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』
ケヴィン・コスナー(左)とウィリアム・ハート『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』 - (C) 2007 ELEMENT FUNDING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 映画『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』で主役を演じるケヴィン・コスナーが記者会見の席で作品について語ってくれた。1980年代後半から出演した作品が続々と大ヒットし、1990年にはオスカーも受賞。名実ともにハリウッドを代表するスターだったコスナーだが、近年は作品に恵まれず、多少くすぶっている感がある。しかし本作でコスナーは再びカリスマ性を発揮し、復活を遂げた。

 連続殺人鬼と成功したビジネスマン。その2つの顔を持つ男、“Mr.ブルックス”ことアール・ブルックスをコスナーが演じ、製作にも名を連ねている。その彼を追いかける刑事をデミ・ムーアが熱演している。【関連作品の写真はこちら】

 これまで演じてきたどの作品にも当てはまらないキャラクターを演じることに対してコスナーは、「確かに、僕がこれまで演じてきた役とは真逆のキャラクターだと思う。けれどストーリー自体は、これまで出演してきた映画と似ているものがあるんだ。僕にはこれがアメリカ映画のあるべき姿だと思う。これはおいしいシチューのような作品なんだ。Mr.ブルックスが抱える良心の葛藤(かっとう)や、連続殺人鬼を支持する人間の存在、娘の問題など、おいしい内容の具が、優れた脚本というシチューにふくまれている。しかも劇中では殺人という行為について普通の映画と違った設定を用意している。なぜ彼がその境地に達したのかを観客がしっかり理解できるようにね」。

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 本作の完成度の高さから、シリーズ化されるのではないかといううわさがすでにある。コスナーは「まずは夏に公開される大作を相手に、どれだけ興行成績を稼げるかだな」とその可能性を否定することはなかったが、「当初は3部作構成のストーリーとして企画の話を聞いたんだ。ただ、僕自身は1作目で満足している。この作品だけでも自然な完結をしていると思うし、2作目について僕はまだ何も知らないし、気にもしていないよ」と答えた。

 果たしてコスナーの復活作品を観客たちはどう評価するのか。そして夏の大作群に打ち勝ち、続編製作となるのか。公開が楽しみな作品だ。(取材・文:細木信宏)

映画『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』は5月24日より渋谷Q‐AXシネマほかにて全国公開
オフィシャルサイト mrbrooks.jp

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