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ヒース・レジャー、生前に「ジョーカーはこれまでで一番楽しかった役」と語る

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『ダークナイト』のバナーアート
『ダークナイト』のバナーアート - TM & (C) DC Comics (C) 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 2008年1月22日に急死したヒース・レジャーが、映画『ダークナイト』で最強最悪のジョーカーを演じるにあたり、監督のクリストファー・ノーランに猛烈なアプローチをしていたことがわかった。【関連作品の写真はこちら】

 ジョーカーは過去に、ティム・バートン監督の映画『バットマン』でジャック・ニコルソンが持ち前の狂気を前面に押し出して熱演。観客たちに強烈なイメージを残したキャラクターだ。演じるに当たってニコルソンと比較されることは必至の役柄にもかかわらず、ヒースは自ら思い描くジョーカー像をノーラン監督に伝え、それはノーラン監督が目指すものとピッタリ一致したのだという。

 ノーラン監督はヒースのジョーカーについて「彼の演技は観る者を圧倒すると思う。僕自身、とてつもなく素晴らしい演技に監督として報いることにものすごい責任感を感じた」と語っている。生前、本作について尋ねられたヒースは「これまでで一番楽しい役だった。多分これからの映画人生においてもずっとそうだろう」と語っており、彼のジョーカーにかける熱意は並大抵のものではなかったことがうかがえる。演じるにあたりヒースは映画『時計じかけのオレンジ』の主人公、アレックスをイメージした役作りをはじめ、衣装はセックス・ピストルズジョニー・ロットンを意識したものを選んだという。

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 皮肉にもヒースの悲報は製作がすでに編集段階に入り、ワーナー側がポスターや予告篇を通して、新たなジョーカーをファンたちに公開した直後に届き、まさに衝撃的だった。今回初披露となった『ダークナイト』のバナーアートにデザインされたヒース演じるジョーカーの姿は、本編を期待するに十分なものといえる。完成した本作を誰よりも楽しみにしていたのは、ほかならぬヒース自身であったに違いない。

映画『ダークナイト』は8月9日より丸の内プラゼールほかにて全国公開

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