ブリジット・バルドーの侮辱発言に、5度目の罰金
イスラム教徒に対する侮辱的発言をしたとして、4月に起訴されたブリジット・バルドーに、1万5千ユーロ(約240万円)の罰金が課される判決が出た。バルドーは熱心な動物愛護活動家として知られているが、イスラム教徒の文化的儀式の中で羊を解体することについて批判したり、フランス国内に増えるイスラム教徒の移民問題に言及し、2006年にはフランスのニコラ・サルコジ大統領(当時は内務大臣)にあてた手紙の中で「イスラム教徒がわたしたちを破滅させようとしている」と記述。イスラム教徒への憎しみを自著の中などで表現してきたバルドーは、これまでに4度、罰金を課されている。検察はバルドーに対し、2か月の禁固刑と1万5千ユーロの罰金を求刑していたが、判決は罰金だけにとどまった。今回の判決で課せられた罰金の金額は、これまでで最も高いものとなっている。バルドーの弁護士によると、バルドーは裁判に疲れており上訴はしないそう。