ブライアン・デ・パルマ、実在の殺人事件を題材にした映画を監督
ブライアン・デ・パルマ監督が、新作映画『ザ・ボストン・ストラングラーズ』(原題)でメガホンを取るとハリウッド・レポーター紙が伝えた。同作は、1960年代に起きた「ボストン絞殺魔事件」を描いたスーザン・ケリーのノンフィクション小説を基に、犯人とされたアルバート・デサルヴォの心の闇と真相に迫るスリラー映画だ。事件は、被害者の首を絞めたひもを蝶結びにし、性器を露出させるという異常を期したもので、犯人は自白したものの、物証がなかったために別件で裁判にかけられ、刑務所の中で刺殺された。同事件は、アメリカを恐怖に陥れ、1968年にはトニー・カーティス主演で映画『絞殺魔』という映画が製作された。
ブライアン監督が実話を基にした映画を監督するのは映画『カジュアリティーズ』『ブラック・ダリア』『リダクテッド』(原題)に続いて4度目となる。『ブラック・ダリア』も女優志願の女性が惨殺された事件だったが、「ボストン絞殺魔事件」は自白したデサルヴォが事件とはまったく関係なかったことが現代のDNA鑑定で明らかになっていて、彼が刑務所で刺殺されたのは口封じのためではないかといわれている。真犯人が明らかになっていないこの事件を、ブライアン監督がどのように映像化するのか楽しみだ。