ジョージ・クルーニー、「2つの組合は和解すべき」
ハリウッドの俳優組合とスタジオとの交渉が難航しストの危機も懸念されるなか、ジョージ・クルーニーが、俳優組合SAGと全米テレビラジオ芸術家連合AFTRAという2つの組合の対立について「俳優同士でもめていても仕方がない」と和解を促した。SAGとAFTRAはこれまで一緒にスタジオ側と交渉してきたが、今年3月、別々に交渉することを決定。12万人のメンバーを持つ巨大組合のSAGは、AFTRAの契約がSAGの契約の妨げになるとして決議を遅らせるよう申し入れたが、AFTRAはこれを却下し、対立が激化した。
SAGの契約交渉はジャック・ニコルソンやベン・スティラーらが支援をしており、一方AFTRAはトム・ハンクスやアレック・ボールドウィンらが支援していることから、ジョージは「確かなのは、ジャック・ニコルソン対トム・ハンクスなんていう話は、単にスタジオの交渉力を強めるだけってこと。両方の組合が求めているものをどうしたら得られるかを探るほうが大事だ」と互いの協力姿勢を主張した。ハリウッドでは、今年2月に脚本家組合によるストが終わったばかりだが、SAGは今回の交渉で脚本家組合と同様、DVD販売やネット配信時の報酬増額を求めており、脚本家組合のストの際には支援を送っていた。このまま交渉が長引けば、今度は俳優組合のストに突入する恐れがある。