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キム兄が映画監督に初挑戦!貫禄十分な監督ぶりを公開!!

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『ニセ札(仮)』撮影風景ショット
『ニセ札(仮)』撮影風景ショット

 芸人、構成作家、俳優などマルチな活躍で知られるキム兄こと木村祐一が長編監督デビューを果たす話題の映画『ニセ札(仮)』の撮影現場が公開された。同作は戦後間もなく山梨県で実際に起こったニセ札事件を題材にしたオリジナル作品。現場公開の当日は、事件の主犯とされる主人公(倍賞美津子)らに法廷で判決を下されるというクライマックスが撮影されていた。

 ロケ現場となったのは、京都府・立命館大学の末川記念会館。この2階にある松本記念ホール陪審法廷は、かつての京都地方裁判所をそのまま移設したという本作には打ってつけの場所だ。歴史の重みを感じさせるクラシカルな(そして本物の)法廷には、主演の倍賞、青木崇高段田安則村上淳遠藤憲一板尾創路ら豪華なキャストが一同に会すほか、地元京都の演技者約80名が傍聴人として参加。熱気うずまく現場では、キム兄の口ぐせでもある「KANGAERAREHEN(考えられへん)」の文字が印刷されたTシャツを着たスタッフたちが、うちわで風をあおぎながらキビキビと準備を進める。

 数回のリハーサル、そして緊張の本番。そんな活気あふれる現場の中心には、普段テレビで見せることのない映画監督・木村の堂々たる姿があった。出演者でもある木村監督は、現場とモニタールームを行き来しながら、スタッフやキャストに的確な指示を出していた。モニターを見つめる視線は真剣そのもの。「はい、カット!」の声も貫録充分だ。この日は判決シーンということで、法律の専門家が同席し、せりふや動作を細かくチェックしながら、その場で臨機応変に台本が書き換えられる一幕もあり、作品作りへのこだわりを強く感じさせた。

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 一方、倍賞らキャスト陣は緊張感の中にも、和気あいあいといた空気を共有し、せりふや体の動きなどをキャスト同士で話し合いながら固めていた。もちろんベテラン俳優のなせる技ではあるが、それ以上に木村組のチームワークの良さが伝わる光景である。この日は倍賞を除く、ほぼ全キャストのロケ最終日ということもあり、青木や村上らの表情には達成感とともに、木村組を離れるさみしさも浮かんでいた。

 現在は編集と仕上げの段階に入り、10月の初号完成を目指している『ニセ札(仮)』。木村監督の熱のこもったこだわりの演出と、豪華キャスト陣の熱演が生み出した本作が、ニセならぬホンモノの作品になることは間違いないと確信させる撮影現場だった。2009年春の公開が今から待ち遠しい。

 『ニセ札(仮)』は昭和20年代、正義感の強い教頭(倍賞)がニセ札作りに巻き込まれる姿を描いたサスペンスフルな人間ドラマ。戦後の混乱期を背景に、現代に通じる拝金主義を笑い飛ばす痛快な作品を目指している。

映画『ニセ札(仮)』は2009年春よりテアトル新宿、シネカノン有楽町ほかにて全国公開

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