堀ちえみが23年ぶりの映画出演!高校生のみうらじゅんの母演じる
漫画家、イラストレーター、作家など幅広く活躍するみうらじゅんの半自伝的小説「色即ぜねれいしょん」(光文社刊)が映画化され、80年代アイドル歌手として一世を風靡(ふうび)した堀ちえみが23年ぶりに映画出演することがわかった。
堀が演じるのは高校生の純少年の母親役。この純という少年はみうらじゅんを投影したキャラクターだ。父親役にはリリー・フランキー、監督に『アイデン&ティティ』の田口トモロヲという聞いただけでワクワクするようなメンバーが名を連ねる。
20歳で芸能界を電撃引退した堀ちえみも今では5人の子どもの母。育児に専念するため、映画の出演などはオファーがあっても断っていたらしい。しかしこのたび出演を決めたのには理由がある。「思春期の息子を持つ母として、今回の原作にとても共感を持てました。等身大で演じられる役だと思ったので、ぜひやりたいと思いました」とコメント。さらに「役を頂いてから、息子たちの生活をじっくり見つめ直してますが実生活のほうがファンキーな母親かもしれませんね(笑)」と自身の母親ぶりも明かした。堀の映画出演は、1985年の映画『潮騒』以来、実にに23年ぶりとなる。
映画『色即ぜねれいしょん』は1970年代、ボブ・ディランに心酔し、ロックな生き様にあこがれるも、優しい両親に囲まれ、幸せな家庭で何不自由なく暮らす京都の高校生が主人公。友人の「フリーセックスの島行かへん?」の言葉に心躍らせギターケースを手に夜行列車、バスを乗り継いで、ヒッピーたちであふれかえるフェリーに乗り込み、隠岐島を目指す純真で不器用な高校生の成長を描く。
若き日のみうらじゅんを演じる役者やそのほかのキャスティングについては今月29日に発表される。『アイデン&ティティ』に続き人気ミュージシャンが参加することも決定しているらしい。7月22日にクランクインし、2009年6月ごろ劇場公開される予定。配給はスタイルジャム。