芸能界長者番付1位のジェイ・チョウ、消したい過去をカミングアウト!?
メガすげェェー! 技がさく裂する青春アクション映画『カンフーダンク!』主演のジェイ・チョウが来日し、自身の消したい過去と、いたずら好きという素顔を単独インタビューで明かしてくれた。
アルバム売上げ累計1,400万枚以上、出演映画は軒並みアジア全域で大ヒット、台湾芸能人長者番付ナンバーワンをキープ中という輝かしい実績があるにもかかわらず、「僕自身は決して成功していると思っていない。願いがすべてかなっているわけでもない」とキッパリ。今も「初心忘るべからず」とデビュー事の衣装を大事に保管して、当時を思い起こしているため、おごり高ぶることがないきまじめなスターだ。
中華圏ではカリスマ的人気の彼が『カンフーダンク!』で演じたシージエは、「デビュー当時の僕にそっくり」と当人も認めるほど「ダサくてかっこ悪い(笑)」。そんなシージエがカンフーの技を駆使して、バスケットで大活躍するさまを描く。「初心忘るべからず」の言葉とは裏腹に「恥ずかしいから、デビューしたころの写真は見たくない」いう彼が、デビュー当時の自身に似たキャラクターにあえて臨んだのは「ある種の挑戦。いろいろな面があることを知ってほしいし、ファンの人も見たことのない僕を望んでいると分かるから」とのプロ意識の高さを口にした。
だからこそ、孤児である主人公が夢をつかむ本作のテーマに共感したという。勝ち組という表現がはんらんし過ぎる現代に話が及ぶと「僕自身は負けず嫌いで、勝負ごとは勝たないと気が済まない性質。けれども、最近は目標をあまり高くしないことにしている。高い目標を持つのはいいことだけど、あまり高いと苦しくなるからね」と心情を吐露。現在、新作アルバムのレコーディングの最中であり、その曲の中に「自身を卑下することなく、堂々と生きていることに意味がある」ということを伝える歌詞があり、大事にしていきたい曲なのだと教えてくれた。
実は今回の来日は、映画の宣伝スタッフにも内緒で、取材日の数日前からお忍びで来日しており、ショッピングを楽しむなど束の間のオフを満喫していたジェイ・チョウ。ある晩の食事では、(同行した自身の付き人に対して)サンプルのおすしをテーブルに並べるイタズラをしちゃったとか。そんなときはしっかりと「ポーカー・フェイスを貫くよ」とのこと。サンプルのすしを口にし、噛めないって表情を見て楽しむのは「台湾人の気質だと思うな(笑)」とコメント。出自を大切にしつつ、おちゃめな少年の心を持ち、そして完成度の高い楽曲を次々に生み出すジェイ・チョウ。俳優業は、彼の魅力を物語るほんの一つに違いない。
映画『カンフー・ダンク!』は8月16日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開