この映画10点満点で何点?「ポニョ」6.6、「ダークナイト」9.6、「SATC」6.6
プロの映画ライター5人が今話題の映画、『崖の上のポニョ』『セックス・アンド・ザ・シティ』『ダークナイト』を極力、客観的な評価を心掛けながらも私的に評価してみた。
まずは『セックス・アンド・ザ・シティ』、10点満点中平均6.6点。最低点が5点。5点のライターはテレビドラマ版は未見だが映画に付いていくのに問題はなかったようだ。しかし、キャラクターに思い入れがない分、主人公たちの会話がオバさんたちの井戸端会議にしか見えず、この評価。最高点の8点を出したライターは、やはりドラマファン。ライターとしての夢の生活を実践してくれている主人公へのあこがれと、40歳になっても乙女のように恋に悩んでいる彼女たちに共感して高得点をつけた。
票が分かれたのは『崖の上のポニョ』で平均6.6点。最低点は5点。個性豊かでおもしろそうなキャラクターが出てくるのに会話が物足りないという意見と、あまりにもファンタジーが振り切れていて付いていくことができなかったという評価で点が低くなった。逆に9点をつけたライターは、その振り切れた部分を評価。面倒くさいメッセージなどとは関係なく無心に楽しめ、圧倒的な魅力を持つ映画と絶賛。8点のライターもイマジネーションあふれたダイナミックな映像に高得点。結局『崖の上のポニョ』は、ファンタジックなイマジネーションを楽しめるかどうかで評価が分かれるようだ。
ほぼ、満場一致で満点が出たのは『ダークナイト』で平均9.6点。ヒース・レジャーの演技に高評価が集中。それだけではなく、脚本とテーマのクオリティの高さやエンターテインメント性も申し分ない。5人のライターのうち4人が満点の10点を入れている。上映時間の2時間半は少しばかり長いということと、演技賞もののヒースの演技が若干くどい……という点がなければ満場一致で満点だったろう。