奥菜恵がハリウッドデビュー作を語る!充電期間を終え愛のため復活した執念の女演じる!
映画『THE JUON/呪怨』などを手掛けたJホラーの仕掛け人、一瀬隆重がプロデュースしたスピリチュアル・スリラー映画『シャッター』で、ハリウッド・デビューを飾った奥菜恵に話を聞くことができた。
市川崑監督の遺作となった映画『犬神家の一族』以来、久々のスクリーン登場となる奥菜だが、それがハリウッド映画というならば奥菜本人の感動もひとしおだろう。芸能界で長いキャリアを持つ彼女でさえも「映画が始まって、20世紀フォックスのマークが出た後で、自分の名前がクレジットされているのを見たときはやっぱり感動しました。鳥肌ものでした」と喜びを隠せなかった様子。
過去には映画『弟切草』『呪怨』などのホラー映画に出演し、悲鳴を上げていた奥菜だが、本作では謎の女・メグミを怪演し、登場人物たちを次々と恐怖に陥れ、悲鳴を上げさせる。しかし、メグミは単に恐怖という対象としては終わらない。その背景には、悲劇的としかいいようのないドラマが描かれていくことになるのだが、その点について「メグミは本当にまじめな女性で、初めて心から愛せる相手を純粋にまっすぐ愛した結果、裏切られてしまう。そんな彼女の傷や悲しみが、いろいろな怪現象を巻き起こしてしまうというのは……」とメグミに対して同情的な気持ちがあることを明かし、「彼女の抱えている気持ちの背景を考え、それを丁寧にたぐり寄せることに重点を置いた」と役作りについて明かしてくれた。
劇中では写真が重要な鍵となり、メグミの強い怨念(おんねん)がもやとなって主人公たちの撮った写真に現れ、彼らを苦しめていく。幽体離脱経験者だという奥菜はこういったスピリチュアルなものはあると信じており、そのルーツは「子どものころに行った林間学校の写真に、赤ちゃんをおんぶした母親の姿がハッキリと写っていたこと」だと驚きの体験を聞かせてくれた。
最後に、今後の女優としての目標を尋ねると「基本的にマイペースなので、自分のペースを守りながら、自分の信じる道に一生懸命取り組むことができればいいなと思ってます」と語り、充電期間を終えた奥菜のこれからを期待させるかわいらしい笑顔をのぞかせた。
映画『シャッター』は9月6日よりお台場シネマメディアージュほかにて全国公開