ジョージ・クルーニー、記者に子どもを持つ予定聞かれ「今日作っちゃおうかな!」
第65回ヴェネチア国際映画祭
第65回ヴェネチア国際映画祭が現地時間27日に開幕し、オープニング作品のジョエル、イーサン・コーエン兄弟監督の映画『バーン・アフター・リーディング』(原題)が上映された。出演者のブラッド・ピットが、7月に双子を出産したばかりのパートナーで女優のアンジェリーナ・ジョリーを伴ってレッドカーペットを歩くのでは? と期待されたが、アンジーの姿はナシ。公の場での産後初2ショットはお預けとなった。
先に行われた記者会見では、ブラッドの双子誕生の喜びの声を生で聞きたいとばかりに、「すでに4人の子どもがいて、さらに双子が生まれて6人となったワケですが、今後も子どもを作る予定ですか?」という質問が飛び出した。さらに子どもに関する質問は、共演者のジョージ・クルーニーにまで及び、「あなたが子どもを持つ予定は?」と記者はジョージにも矛先を向けた。思わぬ展開にジョージは「驚いたね。そんな質問をされたのは初めてだ(笑)。そうだな……今日結婚して、子どもも作っちゃおうかな」と得意のジョークで切り返した。つられてブラッドも「じゃあ僕も来年、もう2人子どもを作ろう!」と答え、会場は笑いに包まれた。
その後も、さらに食い下がろうとした記者が出たが、これには記者仲間からもブーイングが出た。すかさずジョージが「双子は元気だよ」とだけ答え、プライベートな事に質問が集中し、困惑するブラッドをさりげなくサポートした。
映画は、CIAをクビになった男が不注意でネットに流してしまった何でもない文書が、国家規模の大騒動へと発展してしまうブラックコメディー。ジョージとブラッドのほか、ジョン・マルコビッチ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンと豪華キャストが出演している。イーサン・コーエン監督は「一緒に仕事をしたい俳優に合う役を考えていたら、このアイデアが浮かんだんだ」とぜいたくな映画になったことを説明した。日本公開は来年。(取材・文:中山治美)