小学生が妊娠!?衝撃の物語で11歳の出産を演じた甘利はるな、本音を語る
小学5年生の少女が、妊娠・出産するという衝撃のストーリーが世の中で物議を醸している映画『コドモのコドモ』で11歳の母を堂々と演じた新人女優・甘利はるなに話を聞くことができた。スカウトをきっかけに芸能界入りした直後に、本作のオーディションで萩生田宏治監督の目に留まり、約400人の中から抜てきされたという。
劇中では野性味あふれる演技で圧倒的な存在感を示しているが、設定が設定のため、ヒロインに決まったときは正直かなり不安な気持ちだったという。撮影前に「出産シーンのある映画を観たり、キャストの子どもたち全員で性教育の授業を受けたり、監督からアドバイスをもらったりして……。自分に大丈夫! って言い聞かせました」と入念な下準備で気持ちの整理をつけて挑んだことを明らかにした。
撮影中は妊婦としての感覚をつかむため、お腹回りに砂袋や重りを付けて、出産日が近づくにつれて徐々にその量を増やしていったという。ハイライトとなる出産シーンでのいきみ方については母親からアドバイスをもらったそうで「大きいうんちをするような感じだって言われて……」とポツリ。そのあまりにも素朴で素直なコメントに、その場にいたスタッフ全員が爆笑してしまった。
デビュー作となる本作でいきなり難役をこなし、演じることの楽しさに目覚めたという甘利は、母親を演じたことで改めて「命の大切さ、重さを実感しました」と神妙な面持ちでコメント。さらに「映画ではすべての子どもたちが、新しい命を守ろうと力を合わせて頑張っています。先入観を持たずにたくさんの人に観てもらいたいです」と本作に対する熱い思いを語ってくれた。今後は妻夫木聡との共演作の公開が控える甘利。ますますの飛躍を予感させる女優といえるだろう。
『コドモのコドモ』は、さそうあきらの原作漫画による異色のドラマ。予期せぬ妊娠をしてしまった小学5年生の少女(甘利)を、そのクラスメートたちが団結して守り、出産を乗り越えようとする姿を描く。先生役には麻生久美子。スナックのママという意外な役どころで上野樹里も出演している。
映画『コドモのコドモ』は9月27日より渋谷シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほかにて全国公開