第52回ロンドン国際映画祭ラインナップ発表!『アキレスと亀』や『ぐるりのこと。』なども上映!
9月10日(現地時間)、第52回となるロンドン国際映画祭の上映作品が発表された。巨匠から新人らによる作品まで40か国以上から集まった約300本がロンドン各所で上映される。
ニクソン元アメリカ大統領をインタビューしたデヴィッド・フロストを描いたロン・ハワード監督の映画『フロスト/ニクソン』(原題)のワールド・プレミアで10月15日に幕を開ける映画祭は、映画『トレインスポッティング』『28日後…』のダニー・ボイル監督による映画『スラムドッグ・ミリオネア』(原題)で30日に閉幕となる。
注目を集めているのは、監獄でのハンガー・ストライキで27歳で亡くなったIRAのボビー・サンズを描いたスティーヴ・マックィーン監督の映画『ハンガー』(原題)。若手ビジュアル・アーティストに与えられるイギリスの芸術賞ターナー賞も受賞しているマックィーンが映画界に進出し、初の監督と脚本を務めた本作は、すでにカンヌ国際映画祭で初監督に与えられるカメラ・ドール賞、ヴェネチア国際映画祭でグッチ・グループ賞を受賞しており、凱旋(がいせん)帰国上映といったところだ。
日本からは、こちらもヴェネチア国際映画で白い杖賞受賞の北野武監督の映画『アキレスと亀』や、橋口亮輔監督映画『ぐるりのこと。』、是枝裕和監督映画『歩いても歩いても』、長崎俊一監督映画『西の魔女が死んだ』、若松孝二監督映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』、アニメーション作家、山村浩二が手掛けた『こどもの形而上学』などすでに世界的に認められている監督の作品のほか、横浜聡子監督の映画『ジャーマン+雨』や詩人として知られている谷川俊太郎が覚和歌子との共同監督にチャレンジした映画『ヤーチャイカ』のような新人監督の作品も紹介される。
映画祭の芸術監督サンドラ・へブロンは「高名な監督、脚本家や俳優、また、国際的な映画界において最も重要な新しい才能を10月にロンドンで紹介できることに興奮している」との声明を発表している。