サミュエル・L・ジャクソンを直撃!玄関を汚す近所の子供たちに悩まされた?
インディペンデント映画『パルプ・フィクション』から、メジャー大作映画『スター・ウォーズ』シリーズまで、さまざまなフィールドで、さまざまな役柄に挑戦するサミュエル・L・ジャクソンが新作映画『レイクビュー・テラス』(原題)について語ってくれた。
本作は、夢のカルフォルニアの家に移り住んできた黒人女性(ケリー・ワシントン)と白人男性(パトリック・ウィルソン)の若夫婦に対し、隣人の警察官(サミュエル)が狂気じみた嫌がらせをしていくというスリラー。
‐狂気じみたこの男のどこに魅力を感じ、出演を決めたのでしょうか?
(サミュエル・L・ジャクソン)おれとはまったく違った性格の男なんだ。それにおれはいつも高い演技力が求められる役柄にチャレンジしたり、自分とはかけ離れた存在に興味を持つことがあるんだ。だから実際のおれと180度違う今回の役柄に興味がわいたのさ。
‐あなたが演じたキャラクターのような隣人に悩まされたことはありますか?
(サミュエル・L・ジャクソン)さすがにないね! ただ20年前に住んでいたニューヨークのアパートでは近所の子どもたちに悩まされたことがあったよ。彼らは春の間中、ラジカセを聞きながら入り口でチキンを食べるんだ。骨やゴミを散らかしてさ、しかも住人がアパートに入ろうとすると邪魔するなという目つきでにらみつけるんだよ(笑)。その後、おれの女房が居住者と話し合って、そこに居住者しか入れないゲートを作って解決したけどね。
‐この映画によって、ある程度人種問題について観客が鑑賞後に語ることがあると思いますか?
(サミュエル・L・ジャクソン)もちろん人種問題やら社会的価値などを鑑賞後に話し合うのは大切なことだよ。ただ個人的には、この映画はエンターテインメント性の強い作品だから、特定の強いメッセージがあるとは思わないね。
‐次回作は?
(サミュエル・L・ジャクソン)フランク・ミラー監督の映画『ザ・スピリット』(原題)だよ。
インタビュアーと友だちのようにフランクに話す姿からは、人気俳優としての余裕が感じられた。今後も話題作への出演が続く彼に次回作の話をしてもらおうとしたら「次のインタビューのときにね!」と笑ってかわされてしまった。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)