私生活でも暴れん坊、ミシェル・ロドリゲスが新作デモ映画について語る!
初主演作映画『ガールファイト』で注目され、映画『ワイルド・スピード』『バイオハザード』などのヒット作で有名になったスパニッシュ系女優ミシェル・ロドリゲスが、新作映画『バトル・イン・シアトル』(原題)について語ってくれた。
本作は、1999年にシアトルで起きたグローバリゼーションを図る世界貿易機関(WTO)に対し、地球温暖化や発展途上国での低賃金労働を懸念した活動家たちが、抗議騒動を行い、会議を止めさせた事件をベースにしている。
この作品によって、ミシェルは政治的な関心をどれだけ寄せることになったのだろうか? 「撮影前までは、WTOに関しての知識はまったくなかったわ。でもインターネットやドキュメンタリーを山ほど観てみて、世界がアメリカをどう見ているかよくわかったわ。それと、物ごとを言及しようとするならば、この映画みたいに急進派的な行動をしてメディアをひき付け、人々に理解させなければならないこともね」と語った。
劇中では刑務所に入れられるシーンがあるのだが、実際の彼女も、飲酒運転で保護観察の状況下に置かれていた際に、違反を起こして刑務所に入った経験がある。「刑務所にいたときは、それほどせまい場所に監禁されていたわけじゃないわ。ただ個人的に、どこに閉じ込められようが、わたしはネルソン・マンデラのような平常心でいられるの(笑)」とジョークを交えながらケロッと語ってくれた。
では、この映画で観客に何を感じてほしいのだろうか? 「知識に対してもっと貪欲(どんよく)になってほしいわ。劇場を出てからもっと何か学びたいと思わせるような、例えば今自分が食べているものや着ているもの、そういった衣食に関することだけでも、あらゆる人間や世界がかかわっているということを考えてほしい。それが世界レベルでどういった影響を及ぼすかということも。わたしは幸運なことに、この映画によって人としてのテーマを教育された気がするの。もっと学びたいと思う人々のエネルギーに火がつけれたら最高だわ!」
最後にミシェルは、ジェームズ・キャメロン監督の新作映画『アバター』(原題)に出演したことについて「本当にすごいわよ! ジェームズ・キャメロンは天才だわ。この2年間、まるで低俗な酔っぱらいみたいな扱い方を受けてきた中で、彼はわたしを信じて出演させてくれた。わたしはヘリコプターのパイロット役で出ていて、確かに3Dの要素はあるけれど、最近目立ってきたビデオゲームのような映像ではないわ。むしろ初期の『スター・ウォーズ』に近いと思う」と語ってくれた。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)