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アン・ハサウェイ、トイレまでカメラが!脇毛そりまでする衝撃キャラに!

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映画『レイチェル・ゲティング・マリッド』のアン・ハサウェイ…いままでとキャラが違う?
映画『レイチェル・ゲティング・マリッド』のアン・ハサウェイ…いままでとキャラが違う?

 第52回ロンドン映画祭で、映画『レイチェル・ゲティング・マリッド』(原題)の試写が行われ、これまでのきれいどころのイメージをくつがえすような元ドラッグ中毒者役のアン・ハサウェイがその演技力を印象付けた。

 約300作が上映される映画祭とあって、マスコミ、映画関係者用試写は10月15日の映画祭開幕に先立ち9月29日から始まった。これまでのところナショナル・フィルム・シアターの3つの映画館を座席数によって使い分けて行われている試写で、だいたいは空席を探すのに苦労はしない混み具合だが、本作の試写では座席数450席の映画館がほぼ埋まるほどで、注目度の高さをうかがわせた。

 アンが演じるのは、妹レイチェルの結婚式のため実家に戻ってきたキム。久々に顔を合わせることを喜ぶ家族に見え隠れするわだかまりの意味が、ドラッグ中毒だったキムが引き起こした取り返しのつかない家族の悲劇が明かされていくことでわかってくる運びなど、さすが映画『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督、巧みである。

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 ホーム・ビデオ風に撮られた本作、キムの人生のドタバタ加減を表そうということか、実家から中毒者のための自助更正グループの集会に出向くキムが遅刻しての受付でのやり取り後、トイレで用を足し、さらに遅れて、椅子をひっくり返しながら集会に駆け込むシーンなど、トイレの個室の中までカメラが追っていく。

 結婚式の前に事故を起こし、目の周りにアザを作った顔で、妹レイチェルにお風呂場で体を洗ってもらいながら脇毛をそるシーンなども見せるアンに驚かされるが、デミ監督にとっては、アンのキム役は意外な配役ではなかったようだ。「5年前に出演作を見たときから、アン・ハサウェイと仕事がしたいと思っていた」という監督の期待にアンが充分に応えたといえそうだ。

 脚本はシドニー・ルメット監督の娘ジェニー・ルメットによるもの。ルメット監督に促されて読んだというデミ監督が、一般的に好まれるようなキャラクターたちでないにもかかわらず、観客がこの家族の行く末を心配せずにはいられなくなると評したものだ。

 キムとの殴り合いも見せる離婚した母親役のデブラ・ウィンガー、コミカルな味を出しながら哀しみも感じさせる父親役のビル・アーウィン、姉キムを憎みつつ愛してもいる妹レイチェル役のローズマリー・デウィットなど脇を固める俳優陣も、デミ監督大満足の配役というのが納得できる作品となっている。

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