会場に記者入れず…異例の厳戒警備のセレモニー
第21回東京国際映画祭
18日、華々しく開幕した第21回東京国際映画祭のグリーンカーペットイベントの後、特別招待作品の中からオープニング作品として選ばれた映画『レッドクリフ Part I』の舞台あいさつがTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、ジョン・ウー監督、トニー・レオン、金城武、リン・チーリン、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュンほか総勢12名のご一行が登壇した。
会場となったスクリーン7には、グリーンカーペットに登場した日本の映画人を始め、映画祭に参加する世界中の映画関係者たちでいっぱいになった。さらに、内閣総理大臣の麻生太郎や経済産業大臣の二階俊博など政界の大物たちも着席し、劇場内はセレブで埋め尽くされた。
通常の舞台あいさつでは、ゲストが登壇する舞台と客席の間にスチールカメラマンや記者たちが陣取るが、今回はセキュリティーの関係上現場での取材はNGとなり、取材陣は別室にモニターを用意されるほどの厳重警戒状態となった。小泉純一郎前総理がオープニングセレモニーであいさつしたときはこれほどの警戒態勢はとられなかったため「何かあるのでは?」と勘ぐりたくなるほど異例なことだった。
そんな中での舞台あいさつとあって、『レッドクリフ Part I』の一行は各界のセレブたちの視線を間近でいっせいに浴び、圧倒されていた様子だった。ジョン・ウー監督は「アジアの素晴らしい人材が集結し、ハリウッド映画に負けないスケールの映画に仕上がりました」と誇らしげに語った。また、トニー・レオンは「尊敬する麻生総理をはじめ、皆さんに映画を観ていただけることがうれしいです。美しい夜になりますように……」とはにかんでコメントした。この後、麻生総理も俳優たちや映画関係者らと一緒に『レッドクリフ Part I』の上映を楽しみ、映画祭初日の夜はふけていった。
映画『レッドクリフ Part I』は11月1日より全国公開