ジュリア・ロバーツ妊娠中のビキニ姿から引退説、4年間の休業までを語る

　1980年代に実在したテキサス出身の下院議員チャーリー・ウィルソンが、世界情勢を劇的に変えた実話を映画化したコメディディータッチのヒューマンドラマ『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』のDVDが10月24日に発売されるが、本作で主演を務めたジュリア・ロバーツが本作の撮影中のことや子どもたちについて語ってくれた。

　4年間のブランクを経て本作への出演を果たしたジュリアだが、なぜそんなに長くブランクがあったのかを聞くとちょっとムッとした様子で「はっきりさせておきましょう。前回、映画の仕事をしたのはそんなに何十年も前じゃないわ。死体が生き返ったわけじゃない。ただ子どもを2人授かっただけ。4年ほど演技から離れて、長めの休暇を取ったけど、それで何かを失ったとも思っていない。舞台もやったし、いろいろとほかの形で表現の場を得ていたもの。でもマイク・ニコルズ監督との仕事のために戻ってこられたのは本当に最高だったわ。それにトム・ハンクスともね。トム・ハンクスは誰もが大好きな人だけど、本当にすべてにおいて最高なのよ。本当に、すごいのよ」とトム・ハンクスを絶賛することは忘れなかった。

　ジュリアは本作の撮影中に3人目の子どもを妊娠していることがわかり、体調は万全ではなかったようだ。「そうなの、気分がすぐれなかった時期もあって、多少撮影の支障になったりもしたけど、自分の体調と向き合うのはいいことだったわ。最悪の気分で仕事に行って、最悪の体調にいらだったけど、しばらくすると働けるようになるの」と当時を振り返った。しかし、そんな最悪の体調を感じさせないほどスクリーンでのジュリアはいきいきしている。身重の体でビキニ姿にもなっているのだ。「なんでやっちゃったのかしら？　ギャラをもらったからだったわね(笑)。監督に『どうかビキニはやめて！』って頼んだの。わたしがビキニ姿になりたがってたですって？　考えてみて。誰が妊娠しているときに60 人ものスタッフの前でビキニ姿を披露したいと思う？」とスタイルバツグンのジュリアでも抵抗があったようだ。

　またジュリアが演じたジョアン・ヘリングのことを彼女は尊敬してはいるそうだが、ジョアンと会うことはあえてしなかったらしい。「わたしは影響をすごく受けやすいので、本人には会わないようにしているの。『相手が嫌いなタイプだったらどうしよう』とか、相手が『わたしを嫌いだったらどうしよう』とか思ってしまう。そうなったら最悪だから、自分なりにどう演じていくかを自分の考えを強く持って演じるようにしているわ。リサーチで手に入ったものや、何でもその人を知ることができるものを基にその人なりを研究して作った上で、最後に本人と差がないようにするの」と神経質といわれているジュリアの一面をのぞかせた。

　一時引退もうわさされたジュリアだが、きっぱり否定。「引退する予定はないわ。それにこういうことって黒か白かっていうものじゃないと思う。製作されている映画の中に良いものが少ないから、次々と映画をこなすことは難しいの。でも来年の仕事はいくつか決まっているわ」と教えてくれた。
　
　ジュリアは今3人の子どもたちに自然保護の気持ちを持つような生活スタイルを心がけているらしい。自分にとってはそう簡単にできることではないが、子どもたちには自然にそれを感じとってもらえるようにしたいと子育ての方針を語った。

『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』DVDは10月24日より発売　価格税込み3,990円
映像特典：メイキング・オブ・「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」、チャーリー・ウィルソンの素顔ほか