本木雅弘、芸能界を引退しても大丈夫!?「先行き心配ない」とポジティブ発言
29日、丸の内ピカデリー2で映画『おくりびと』の大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、主演の本木雅弘と滝田洋二郎監督が登壇した。すでに215万人を動員した同作は、興行収入が25億円を超え、ロングラン上映が決定している。
予想を超える大ヒットに「人知以上の力が働いているとしか考えられない」と今も驚きを隠せない様子の本木は、「40代の記念碑になった作品。この仕事がダメになっても、納棺師としてやっていけるので先行き心配ありません」と自身が演じた役柄に対し、今も強い思い入れがあると語っていた。
舞台あいさつ中はうれしさと興奮で、コメント中に何度か「あれ、話がまとまらなくちゃった」と額の汗をふいていた本木だが、今月急逝した共演者、峰岸徹さんの話題になるとやはり神妙な表情に。「こういう言い方はよくないが、正直タイミングが合い過ぎて言葉が出ない」と劇中、納棺師として峰岸さん演じる父親を見送ったことを振り返りながら、「きっと天国で喜んでいるはず。命というものはある日、物理的にふっと消えてしまうものだが、僕らはあちらに旅立った方々の思いを糧に生きていきたい」と語り、観客を感動に包んだ。
本木にとっては、峰岸さんだけでなく主演作映画『トキワ荘の青春』の監督である市川準さん、テレビドラマで共演した緒形拳さんとこのところ、相次いで親しい仕事仲間がこの世を去っているだけに、今まさにおくりびとの心境なのかもしれない。
『おくりびと』はひょんなことから納棺師見習いになった主人公(本木)が、さまざまな境遇にある人々の死に触れていくさまを通して、生きることの尊さ、親子や夫婦のきずなを描く感動作。先日、第28回ルイ・ヴィトン・ハワイ映画祭で観客賞を受賞した。
映画『おくりびと』は全国公開中