快挙!アニメ『マダガスカル2』が63億円稼いで第1位に!-11月9日版
全米ボックスオフィス考
ドリームワークス・アニメーション製作のファミリーコメディー映画『マダガスカル2』が6,350万ドル(約63億5,000万円)という高収入を上げて、全米興行収入第1位に輝いた。
この結果は、2005年のメモリアル・デー連休に公開された1作目の映画『マダガスカル』で記録した、週末興行収入4,722万ドル(約47億2,200万円)を大幅に上回っており、7月に1億5,840ドル(158億4,000万円)でウイークエンド売り上げの新記録を樹立した映画『ダークナイト』に続く、週末ボックスオフィス記録となっている。
2008年の映画業界はアニメーション映画の健闘が目立っており、今年リリースされたアニメ作品週末売り上げナンバーワンを見てみると、ディズニー・ピクサー製作の映画『WALL・E/ウォーリー』が6,310万ドル(約63億1,000万円)。そしてこちらもドリームワークス製作の映画『カンフー・パンダ』が6,020万ドル(60億2,000万円)と、いずれもかなりの高額売り上げを記録している。
これらのアニメがヒットしている状況を見てみると、いずれのアニメも子どもだけでなく老若男女すべての層に渡ってウケたという共通点がある。このことから、『マダガスカル2』も向こう数週間にわたって手堅い興行収入を上げることが予想されている。ドリームワークス・アニメの関係者たちも、ヒットは見込んでいたものの、『マダガスカル2』が第1週目にしてここまでのスーパーヒットを記録するとは思ってもみなかったらしく、うれしいハプニングに顔が緩みっぱなしであろう。
2位に入ったのは、これまたスタジオの予想を超えた興行収入1,930万ドル(19億3,000万円)を上げたドタバタコメディー映画『ロール・モデルズ』(原題)。1位に大きく引き離されたもののポール・ラッド、ショーン・ウイリアム・スコット主演のこの作品は、中々元気がありそうだ。
さて、お次の3位だがついにトップの座から退いた映画『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』。39%興行収入減で930万ドル(約9億3,000万円)となっている。ランクダウンといえども、この作品は3週目にして依然としてトップ3に入っているというのは、中々たいしたものである。
4位は、アンジェリーナ・ジョリー主演で、実話を基にした映画『チェンジリング』(原題)。激動するボックスオフィスのランキングを尻目に、たったの22%売り上げ減で730万ドル(約7億3,000万円)と頑張っている。5位は映画『ザック・アンド・ミリ・メーク・ポルノ』(原題)が前週2位よりランクダウンするも、650万ドル(約6億5,000万円)の興行売り上げ。
去年の同時期と比べて全体の映画興行成績は29%アップとの統計が出ており、経済低迷中のアメリカにとって、数少ない明るい話題の一つである。
さて来週は、いよいよファンお待ちかねの『007』シリーズの新作映画『007/慰めの報酬』が公開される。前作の映画『007/カジノ・ロワイヤル』の続編ともいえるこの作品。観に行く前には『007/カジノ・ロワイヤル』をおさらいしておくのも、新作を満喫する一つの手段かもしれない。
映画『マダガスカル2』は日本では、2009年3月14日に新宿ピカデリー他全国にて公開する。(取材・文:神津明美 / Addie・Akemi・Kohzu)