豊かな胸を持つ28歳の男子が、巨乳の悩みを告白!?
22日、渋谷ユーロスペースにて映画『俺たちに明日はないッス』の初日舞台あいさつが行なわれ、タナダユキ監督、原作者のさそうあきら、柄本時生、遠藤雄弥、草野イニ、安藤サクラ、水崎綾女、我妻三輪子が登壇した。
17歳の高校生たちの“性”春をみずみずしいタッチで描いた本作だが、実際は柄本が19歳、遠藤が21歳と、役柄より年上の俳優たちが演じている。しかも、劇中デブゆえにその豊かな胸を同級生たちにもまれるという役を演じた草野イニは、なんと28歳(!)。「制服は特注、貴重な経験ができました」と話して、客席からは驚きの声が上がった。草野は現実でも映画のように、胸をもまれた経験があるそうで「高校時代に限らず、こうしたちょっかいの対象にはなっていました。もまれるのは、実際はすごく痛いんですよ」と豊かな胸をもつ苦悩(?)を告白し、会場の笑いを誘っていた。
タナダユキ監督は、「男性を主人公にした作品、しかも群像劇をぜひ撮ってみたかった。原作の高校生たちは特別個性的なわけではなく、正直に生きている少年たちであるところに惹(ひ)かれました」と原作の魅力について語った。この日、登壇したメンバーの中で唯一客席から声がかかったのは、なんとそのタナダユキ監督。美人監督としても有名なタナダは「とても良かったです」と男性ファンから声をかけられ、「ありがとうございます」と笑顔で応えていた。
『俺たちに明日はないッス』は、『神童』『コドモのコドモ』も映画化された漫画家さそうあきらの同名短編集の映画化。D-BOYSの遠藤雄弥、奥田瑛二の娘の安藤サクラら若手実力派たちが好演している。銀杏BOYZが、映画の主題歌に初挑戦し、南沙織の名曲「17歳」をカバーしているのも話題だ。
映画『俺たちに明日はないッス』はユーロスペースにて公開中