第1回したまちコメディ映画祭にファレリー兄弟が初来日！

　23日、浅草パークホールにて、第1回したまちコメディ映画祭in台東の一環として“ファレリー兄弟に首ったけ！”と題したパネル・ディスカッションが開催され、同映画祭のために初来日したファレリー兄弟の弟ボビー・ファレリーが登壇。ファレリー兄弟の代表作である映画『メリーに首ったけ』上映後、1時間半以上にも渡り、コメディ映画制作の裏側や準備中の新作『三バカ大将』について熱弁をふるった。

　映画『メリーに首ったけ』の有名な“ヘアジェル”シーンの誕生秘話を聞かれたボビーは、「兄のピーターが、『マスターベーションしているときに目をつぶっていて、精液がどこに行ったのかわからないってことはないか？』と言い出して、それは面白いアイディアかもと思ったんだ」と恥ずかしそうに知られざる製作時のエピソードを告白した。

　さらに同作では、文字通り体を張った演出も行なっていたことを暴露。窓から落ちた犬を見て悲鳴をあげるシーンで、なかなかすごみのある悲鳴をあげられないキャメロン・ディアスのため、自ら窓の下にスタンバイしておしりをペロリ。「『ギャーッ』と叫んだキャメロンに『そう、それだよ！』って声をかけたんだ」と映画同様、お茶目な一面を披露した。
現在、ほぼ脚本の執筆が終わっているという次回作については、「主役のラリー・ファインには、ベニチオ・デル・トロか、ハビエル・バルデム、ラッセル・クロウ…それにジョニー・デップといった、シリアスな俳優をぜひ使いたいと思っている」と意外なキャスティングの構想も明かしてくれた。

　今回映画祭で上映された『ライラにお手上げ』は、優柔不断な40代の独身男が、愛らしい金髪美女ライラと結婚した途端、彼女のとんでもない“真実”を次々に発見するブッ飛びラブコメディ。『メリーに首ったけ』以来、約10年ぶりとなるベン・スティラー＆ファレリー兄弟のコンビ作だ。

DVD『ライラにお手上げ』は角川エンタテインメントより2009年発売予定