ダスティン・ホフマンが、熟年恋愛を描く新作について語る!
ハリウッドを代表する名優ダスティン・ホフマンとイギリスを代表する女優エマ・トンプソンが、新作映画『ラスト・チャンス・ハーヴェイ』(原題)について、ニューヨークで開かれた記者会見で語ってくれた。本作は、娘の結婚式のために週末ロンドンを訪れたハーベイ(ダスティン)が、年の離れた中年女性(エマ・トンプソン)に出会う最後の恋の物語。
アクション満載の映画、若者向けの映画、コミックをベースにした映画がヒットしていく昨今の映画業界の中で、この映画の何が重要と言えるのだろうか。「アメリカ映画はいつもヨーロッパ映画に遅れをとっている。私が1950年代後半から1960年代の初期にニューヨークに住んでいたときは、フランソワ・トリュフォー監督、ミケランジェロ・アントニオーニ監督、ヴィットリオ・デ・シーカ監督、イングマール・ベルイマン監督やフェデリコ・フェリーニ監督の映画を観ていたんだ。彼らの作風が、40年たった今になってやっとアメリカでも作られるようになったんだ」とダスティン。
また二人のケミストリーについては「二人の関係を唯一説明しようとするならば、見知らぬ人にパーティーで会って、次に日に『何か良く分からないが、二人の間で何かが起きた』という感覚なんだ。それが今も続いているんだよ。今回も、(のどの調子が悪かったエマに対して)わたしが進める医者に通うに言ったんだが、彼女はイギリス人でワガママだろ? 言う事をまったく聞かないんだ! 病院の反抗生物質が嫌いなんだろうね! きっと彼女はこれでキャリアを失うだろうよ(笑)」と軽くジョークを飛ばすほどの仲の良さをみせてくれた。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)