次回作の主演は菊地凛子!イザベル・コイシェ監督が役柄のヒントを語る!
30歳も年の離れた男女の愛を描いた映画『エレジー』について、イザベル・コイシェ監督に話を聞くことができた。
現在、菊地凛子を主演に迎え、日本を舞台にした映画『マップ・オブ・ザ・サウンド・オブ・トウキョウ』(原題)を撮影中のイザベル監督。「凛子は才能あふれるとてもユニークな女優」と絶賛しながら、「過去にいろいろな問題を抱えている女性で、今も二重生活を送っているという設定のキャラクターよ」と役柄についてのヒントをくれた。
一方、24日公開の『エレジー』は、大学教授のデヴィッド(ベン・キングズレー)と教え子のコンスエラ(ペネロペ・クルス)の愛と嫉妬(しっと)を丁寧に描写した大人のラブストーリー。共演はアウトロー俳優のデニス・ホッパーで、コンスエラとの愛に浮かれるデヴィッドにクギを刺すジョージという、ごくまっとうな男を演じている。だが実際の撮影現場では「年齢に関係なく女性に声を掛けていたわ」とのことだ。
また、年の離れたコンスエラにゾッコンとなるデヴィッドを演じたベンは、キャラクターそのままの人物であったようで、「実生活で彼が使っていたセリフもあったみたいで、ベンはとても楽しそうに演じてくれたわ(笑)」とまさにピッタリのキャスティングだったようだ。ちなみにイザベル監督は、実際に付き合うならば「もっと若い男性が好み」とジョークを飛ばしてくれた。
映画『死ぬまでにしたい10のこと』『あなたになら言える秘密のこと』で死や悲しみを描いてきたイザベル監督。一転、本作で明るさを想起させる出会いを描いたとのことだが、エレジー(哀歌)というタイトルが示すとおり、作品には哀愁が漂っている。「二人の出会いの地点が遅かったの。デヴィッドは自分を年寄りだと自覚しているし、30歳という年の差を恐れていて、コンスエラを愛しているのに、そうではないと思い込んでいる。これは愛じゃない、彼女の美ぼうが好きなだけだと自分にウソをついてね」とイザベル監督は本作で描かれる出会いと愛の姿について語ってくれた。
映画『エレジー』は2009年1月24日よりシャンテ シネ、ル・シネマほかにて全国公開