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ロバート・デ・ニーロ監督デビュー作の主演俳優が警官殺害事件で逮捕!

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知る人ぞ知る、チャズ・パルミンテリ
知る人ぞ知る、チャズ・パルミンテリ - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『ブロードウェイと銃弾』『ユージュアル・サスペクツ』で有名なチャズ・パルミンテリが、新作映画『ヨンカース・ジョー』(原題)と過去作品について語ってくれた。本作は、中年ギャンブラーが、難病を抱えた息子とラスベガスへの最後の賭けに挑む姿を描く。

 チャズは「おれは数多くの作品をニューヨークで撮ってきた。ニューヨークを扱った映画というのは、いつもストーリーが複雑で、主人公が欠点だらけの人間だったりする。過去にニューヨークで撮影された秀作もそうだな。おれが演じたギャングだろうと、今回のようなギャンブラーだろと、関係なく面白いんだ。孤独な中年ギャンブラーと、施設で家族も居ない暮らしをしながら自分の世界にこもっていた難病を抱える息子とのきずなを描く点も見どころだな」とニューヨークという場所と本作の魅力を語ってくれた。

 チャズが有名になったきっかけの一人芝居劇を後にロバート・デ・ニーロが初監督し、チャズ自身も出演した映画『ブロンクス物語/愛につつまれた街』。主役を務めたリロ・ブランカトーは2005年に起きた警官殺害事件の共犯として逮捕された。

 これについてチャズは「リロを発掘したのは、彼が16歳のときだった。今でも若手俳優の中で、優れた俳優の一人だと思っているよ。どんなアクセントでもマスターできて、素晴らしい才能を兼ね備えていた。だが問題はドラッグだった。ずっとドラッグをやり続けていたんだ……。『ブロンクス物語/愛につつまれた街』も何度か会っていたが、リロの取り巻き連中は彼の問題を隠し続けていた。残念ながら、あの映画の格言となっていた『人生で一番悲しいことは、才能の無駄遣い、自己の選択が自己の人生を永遠に決める』を聞かずに逮捕されてしまったわけだ。おれはこれから俳優になる連中に言いたい、おれが20年以上もこの業界でやってこれたのは、ひたすら正しいことやってきたからだとね」と悲しげな表情を浮かべながらも、熱い言葉で語ってくれた。現在、リロはニューヨーク市警警官の殺害で起訴されていた件では、無罪評決となったが、強盗未遂で有罪となり、3年から15年の実刑となる見通しだ。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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