玉木宏が潜水艦長役に!ケミストリー・堂珍嘉邦も潜水艦長役で映画初出演!
22日、成城・東宝スタジオにて映画『真夏のオリオン』の製作報告記者会見が行われ、主演の玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦、平岡祐太、吉田栄作、監修・脚本の福井晴敏、音楽の岩代太郎、そして篠原哲雄監督、小滝祥平プロデューサーらが登壇した。
2008年7月のクランクインから約半年、いよいよ来月中旬に初号を迎えるまさに完成間近の本作。会場内には実際に撮影で使用されたイ-77潜水艦やアメリカ海軍駆逐艦パーシバルの模型も展示され、この映画のスケールの大きさを予感させた。池上司の「雷撃深度一九・五」に深い感銘を受けたという小滝プロデューサーは、「基本的には潜水艦と駆逐艦の戦いでありますが過去だけではなくて映画は現代と未来を描かなくてはいけませんので、監修・脚色に福井さんに参加をお願いし、彼のシークエンスである真夏のオリオンという楽譜を登場させた」とこれまでの潜水艦ものとは一味違うことをアピール。福井も、「4年前のローレライ、その後のイージスを作ってまた船づくしと思われそうですが、今回の映画は潜水艦に乗った人たちがどう生き抜いたかということを描いてみたいと思いました。この真夏というのは2009年の真夏で、明日から参考にできる現代の話をつくったつもりです」と付け加えた。
戦争映画初挑戦の玉木は、潜水艦長役。「僕が演じさせていただいた倉本はぶれない男。僕と同じぐらいの年なのに精神的な強さを感じました」と役柄を振り返る。また、今回は体調管理も万全だったようで「前回の『ミッドナイトイーグル』では風邪をひくわ、どんどん太るわで自己管理がなっていなかったので、今回ばかりはちゃんと体重管理しました」と告白。俳優としての確実な成長ぶりをうかがわせた。
また、二役に初挑戦した北川は、昭和の女性の役作りに対して不安があったそうだが、ヘアメイクや衣装により意外とすんなり入っていけたとか。もんぺ姿にいたっては、「はき心地はすこぶるよかったですね。できればそれで生活したいぐらい」とやみつきのようだ。
映画『真夏のオリオン』は、第二次世界大戦末期の太平洋を舞台に、日本の潜水艦と米駆逐艦の壮絶な攻防戦と人間のきずなを描く戦争サスペンス大作。玉木宏演じる主人公の親友役・有沢をケミストリーの堂珍嘉邦が演じる。堂珍の映画初出演演技にも注目だ。 ハリウッド映画では、ヒット作の定石に“潜水艦ものにハズレなし”があり、いままで数々の名作が生みだされてきた。日本映画の底力にも期待したい。
映画『真夏のオリオン』は、6月13日より全国東宝系にて公開