浅野忠信、登山経験はなくとも前人未踏の「劔岳」に挑んで命をかける!
27日、ファボーレ東宝(富山・富山市)にて6月公開の映画『劔岳 点の記』の舞台あいさつが行われ、主演の浅野忠信、香川照之、蟹江一平、そして監督の木村大作が登壇した。
『劔岳 点の記』は富山なしでは語れない作品となっており、完成披露試写会もロケ地である富山県からスタートした。木村監督はこの日のために仕立てたという真新しいスーツに身を包み「僕らの命を預けて、皆さんから最大のご協力をいただいた。厚く御礼申し上げます」と力強くあいさつすると、観客の熱狂ぶりに感無量の様子だった。そんな木村監督の思いを受けてか主人公の測量手・柴崎を演じた浅野も「わたしは山登りをしたことがありませんが、富山の人たちは山を愛する思いを体で示してくれて、そしてヒントをくれた。富山なしではこの映画を作ることができませんでした」と感謝の思いを語った。
また、柴崎の案内人である長次郎役の香川も「富山といえば劔岳、劔岳といえば富山」と語り、「何度、羽田から富山間の全日空便に乗ったのか、昨年にはポイントがいっぱいたまってしまい、プラチナサービスカードをいだだきました」とコメントすると会場中が大爆笑。案内人役の一人・山口を演じた蟹江は「富山県は邦画をご覧になる方の数が日本一とうかがいました。『劔岳 点の記』もぜひ日本一にしてください」と熱い気持ちを話していた。そんな蟹江は、昨年6月8日の32回目の誕生日に「劔岳に登って無事に下山したら彼女にプロポーズします!」と宣言したことが地元紙に報じられており、その後の進行状況について質問してみると「無事に下山させていただきましたので、(彼女から)承諾をいただきました。3月に正式に……」と顔をほころばせながら結婚報告をした。
なお、この日の一般試写会は、地元紙で一般公募した220席をはるかに超えた3,000通以上もの応募があり、『劔岳 点の記』をなぜ観たいのかという熱い思いをつづったハガキが多く寄せられたそうだ。
『劔岳 点の記』は、弘法大師が草鞋3,000足を費やしても登れなかったといわれている未踏の劔岳に、三角点埋設という使命を果たすため測量手の柴崎(浅野)や、その仲間たちが困難と闘いながらも頂を目指していく100年前の実話を基にした感動作。
映画『劔岳 点の記』は6月20日より全国公開