浅野忠信、超過酷な日々に「やばいな…!」針の山での撮影を語る!
6月20日公開の映画『劔岳 点の記』で主演の浅野忠信、香川照之そして初監督を務めた木村大作に、撮影時のエピソードについて語ってもらった。
本作は、山が舞台であり、出演者やスタッフらは機材や荷物を自分で背負って、険しい雪道などを何時間も歩き続けてから撮影に入るなど、過酷な日々の連続だったそうだ。別名「針の山」とも呼ばれている劔岳について「地球ができてから、雪や氷がとけていないんじゃないのかな?」と香川はジョークを交えながら苦笑いした。撮影時には、地元(富山)の山岳ガイドの協力のもとで山登りをしたそうだが「いつもにこやかなガイドさんが、急に固まったときの表情が怖くて……」とひやひやしたという浅野は、「これ、やばいな~」と何度か思ったそうだ。それから「僕はへんぴな場所に連れて行かれることが多くて、香川さんはこの撮影で相当な体験をしてきて……、だからこの二人が選ばれたんじゃない?って」と浅野は冗談を飛ばしていたが、「もし僕以外の人が柴崎を演じていたとしたら、どうだっただろうかと考えると、自分が演じる柴崎が一番だと思いたい。そして、今は実感している」と自身の役柄について、熱い思いを語った。
名カメラマンとして知られる木村監督は、今回初めてメガホンを取る。木村監督の印象について、かつて木村監督がカメラを回す現場で仕事を一緒にしたことがある香川は「本音をきちんと伝えてくれる人。どれだけどなられても楽だった」と話し、「わたしは監督の通訳になれます!」ときっぱり。一方の浅野は、監督とは初顔合せで、監督の無理な注文にも笑顔で答えていたが、時折難題が起こりどうしても助けが必要になると「ちょっと……、香川さん……」と通訳を求めていたそうだ。
『劔岳 点の記』は、日本地図完成のために命をかけた男たちの物語。実際の撮影では100年前に当時の測量隊が三角点を設置するために登ったといわれている山々に、出演者らは忠実に再現しながら撮影に挑んだというリアリティーを追求した作品となっている。
映画『劔岳 点の記』は6月20日より全国公開