要潤が車いすバスケット選手を熱演!「過去の経験が役立った……」
不慮の事故により選手生命を奪われたJリーガーが、妻の支えで絶望のふちからはい上がり、車いすバスケットの選手として再起するまでの実話を基にした映画『パラレル 愛はすべてを乗り越える-。』で、主人公の京谷和幸を演じた要潤に、作品への思いや撮影秘話を語ってもらった。
サッカーや車いすバスケットなどスポーツシーンが多い本作で、キレのいい体の動きを披露した要。実は、中学から高校まで陸上部に所属し、高3のときには400メートル競技で香川県第2位という記録を打ち立てた。同じスポーツマンとして、主人公の京谷には共感できる部分が多かったとのこと。「演技をする上で一番悩んだのは、『もうサッカーはできない』と医師から宣告を受けた京谷さんが『おれはもう生きている価値がない』と自暴自棄に陥るシーン。このセリフに感情をのせるにはどうしたらいいか、いろいろ考え、実際に京谷さんに電話で相談してみたんです。そうしたら僕自身が、かつて陸上でとても悔しい経験をしたときの気持ちに似ていることがわかったんです」と話す。その経験とは、高3のとき、コンディション調整ができていない状態で大会に臨み、スタート直後に転倒し、失格になってしまったことだったという。
車いすバスケットの練習では両手の皮がむけ、何度も転倒し、体中に打撲やすり傷を負ったという要。その成果は見事にスクリーンに表れ、ラストの試合シーンの迫力は抜群。今でも「スポーツとしてまた挑戦したいと思っています」と言うほど、この競技の面白さにのめりこんでいるそうだ。また、撮影を通じて、「僕の心の中で、障害者に対するボーダーラインがなくなりました。今までは障害のある方とどう接すればいいかわからなかったが、今では普通の友人として付き合うことができるようになりました」と話し、「ぜひ、この映画を観た方にも同じような思いを抱いてもらいたい。また、京谷夫妻の美しい愛の形にも注目です」と夫婦愛も見どころであることをアピールした。
3月14日初日舞台あいさつ決定!
映画『パラレル 愛はすべてを乗り越える-。』は3月14日よりシネマート新宿ほかにて全国公開