『13日の金曜日』の新しいヒーロー、イケメンのジャレッド・パダレッキを直撃!
29年前(!)に公開されて以来、ホラー・スプラッター映画の代名詞的存在となった映画『13日の金曜日』。シリーズ化されてパート10までできた大ヒットシリーズが装いも新しく再映画化され、このたびロサンゼルスでプレミアが行なわれた。
何も知らずにキャンプ場へやって来た男女たちが殺人鬼ジェイソンに血祭りに上げられるというあらすじはオリジナルと同じだが、リメイク版の注目ポイントは、新たに登場するヒーローである。今回の『13日の金曜日』は、クレイという主人公が1か月前にキャンプ場へ来たまま行方不明になってしまった妹を探しに来るという筋書きで始まる。
物語のヒーローであるクレイを演じるのは人気テレビシリーズ「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」で人気上昇中のジャレッド・パダレッキ。そんな彼にインタビューするチャンスができ、ジャレッドは映画に出演することになったいきさつや大好きなアメリカン・フットボールのことなどを語ってくれた。
「最初に僕のマネージャーが『13日の金曜日』の話を持ってきたときは、以前にホラー映画『ハウス・オブ・ワックス』もやってるし今レギュラーでやっているドラマも「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」で恐怖ものっぽいから、大してノリ気じゃなかったんだ」と言う。「でも、マネージャーのやつが『何でもいいからとにかく脚本を読んでくれ。今夜にはもう監督に会うになってるから』って言うんだよ!」苦笑いしながら語るジャレッド。「仕方ないから脚本を急いで読んだんだ。そしたらこれが気に入っちゃってね! その夜、監督のマーカス(・ニスペル)とミーティングして意気投合したし、『それじゃあ一緒にやろうよ!』ということになったわけさ」
バンクーバーで撮影中の「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」の撮影のための明日の集合時間は早朝6時だそうで、インタビューの後もとんぼ返りでバンクーバーへ戻らなければならないという。1時間もののテレビドラマは5日間で1話を撮り終えるのが通常なため、殺人的なスケジュールで有名だ。そんな中、遊ぶヒマはあるのか、という質問には笑って「ないね!」と答える。「仕事の後パーティーしてたら寝る時間がなくなって翌日ボロボロになって仕事に響いちゃうからね」
パーティーざんまいで翌朝遅刻……などという俳優の話をよく耳にするなか、ジャレッドのようにしっかりとした人に出会うと、「こういうちゃんとした人もハリウッドにはいるんだ……」と妙な感動を覚えてしまう。
ちなみに「こわいものはある?」という質問に対して、ジャレッドは一瞬真剣に考えてから、「う~ん……怖いものねぇ……大きなクマっ!」と言ってから「うそっ!」とイタズラっぽく笑った。しかしその後、「こわいもの、じゃないんだけど怖いことは、僕が大切にしている人たちに何か悪いことが起きること」と答えた。
身長が193センチもあって腕はムキムキで、殺人鬼ジェイソンとも戦えてしまうたくましいジャレッドだが、実はとても優しい男性なのである。彼のこれからの活躍に期待!(取材・文:神津明美 / Addie・Akemi・Kohzu)