ブラッド・ピット、オスカー像には届かない!?
第81回アカデミー賞
今年のアカデミー賞主演男優賞で、オスカー像を手にするのは誰なのか、過去の受賞作品を基に予想をしたところ、やはりブラッド・ピットは受賞が難しそうだ。
主演男優賞は、毎年アカデミー賞授賞式で注目される部分の一つ。映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で80歳から徐々に若返っていく男を演じたブラッドは、日本でも人気が高く初受賞が気になるところだが、ほかの候補者には強豪がズラリ。意外にも今回が初のノミネートとなったベテラン俳優のリチャード・ジェンキンス、長きにわたる不遇の時期からはい上がってきたミッキー・ローク、映画『ミスティック・リバー』で主演男優賞を受賞したショーン・ペン、そしてトニー賞に二度も輝いた経歴をもつフランク・ランジェラといった誰がとっても良い演技派俳優がそろっている。
ここ最近のアカデミー賞をふり返ってみると、昨年の第80回アカデミー賞主演男優賞には、社会派映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で冷徹な石油王を演じたダニエル・デイ=ルイス、その前の年の第79回には、独裁者アミン大統領を演じた映画『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィッテカー、第78回には、映画『カポーティ』で作家トルーマン・カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマン、第77回には、映画『Ray/レイ』でソウル歌手レイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスが受賞している。
アカデミー賞に好まれている役が、社会派映画に出演した人物や、歴史上に存在した人物が好まれているようだ。今回の候補者のひとり、ショーンは、映画『ミルク』で同性愛者であることを公表して、公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクを演じている。また対抗馬として、映画『フロスト×ニクソン』も政治もの。ニクソン大統領を演じ、演技を高く評価されているフランクは、最有力候補とも言われている。一体誰がオスカー像を手にするのか、当日は目が離せない。
WOWOW「独占生中継! 第81回アカデミー賞授賞式」は2月23日午前9時50分より放送
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