島谷ひとみに独占インタビュー!要潤の妻としての叫びに困惑!初めての感情告白
不慮の事故で車いす生活を余儀なくされた元Jリーガーが、車いすバスケットボール選手としてパラリンピックに出場するまでを描いた映画『パラレル』で、主人公・京谷和幸(要潤)の妻・陽子を演じた島谷ひとみに、撮影での苦労談や本作の見どころなどを聞いた。
これまでにミュージカルやテレビドラマへの出演経験はあるが、本格的な映画出演は初めてという島谷。「とにかくがむしゃらに、一生懸命、気持ちを込めて演じました」とコメントし、充実感いっぱいの笑顔を見せてくれた。車いすに乗った和幸と会話したり、車椅子を押したりするシーンも多かったが、「今まで、周りに車いすの人がいなかったので新鮮な驚きの連続でした。例えば、車いすの人とはこんな風に目線が違うんだ、向き合うとこんな距離感なんだって……。また、車いすを押していると、普段は見逃していた、ちょっとした段差も気になったりしました」と新たな発見があったことを教えてくれた。
演じる上で一番難しかったのは、和幸とけんかをして「あなたはわたしの命より価値があるの!」と叫ぶシーンだったという。「こんなに究極な感情に陥ったことが過去になかったので……。どうしたらリアルに演じられるか迷いましたね」と振り返る。しかし、「要(潤)さんがとてもきめ細かくフォローしてくださって。シーンに気持ちが入るまでじっと待っていてくださったりしました」と言う。
また、劇中では清楚(せいそ)なウェディングドレス姿を披露している島谷。「ウェディングドレスは今までにも何度か着たことがありますが、毎回神聖な気持ちになりますね。今回は撮影中、ドレスのすそが車いすに引っかかったりして、結構大変でした」と笑った。
そして最後に、「この映画を通じて、当たり前の毎日や、当たり前にのように周りにいる人がどんなに大切なのか、再確認していただければうれしいです。また、どんな危機が訪れようとも、人を愛する気持ちがあれば乗り越えられるんだっていうメッセージを本作を通じて多くの人に送りたいです」ととびきりの笑顔で話してくれた。
映画『パラレル』は3月14日よりシネマート新宿ほかにて全国公開