『おくりびと』もう一人の主役、山崎努が「こいつぁ、春から縁起がいい!」
第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の出演者が受賞の知らせを受け、喜びのコメントを発表した。
劇中では納棺師で本木の師ともなる山崎努は、本木をこの道に導く重要な役だ。知らせを受け「先日の日本アカデミー賞でも過分に評価されたのに今度はアメリカとは……。自分が参加した作品の出来を冷静に判断することは難しいものです。やたらにうまくいったと興奮したり、逆にダメだと落ち込んだりします。でも、『おくりびと』は成功したんですね。こいつぁ春から縁起がいいや! さ、ビール飲もう」と大喜びの様子。
また映画を彩る、透き通るような美しい楽曲を生み出した久石譲は「本当に優れた作品だからこそ、アメリカのアカデミー賞で海外映画のトップまで上り詰めた。滝田さん、本木さんをはじめ、スタッフのみなさんの作品への思いが偉大な結果につながった。音楽的には全編チェロをフューチャーするなど僕なりの実験もした。この結果に心から満足しています。おめでとうございます」とコメントした。また同作で存在感ある演技を見せた吉行和子、笹野高史も本作に参加できた喜びを語っていた。
『おくりびと』はすでに国内外で本賞も入れて61の賞を受賞、興行収入も32億1,900万円を超え、まだまだロングラン上映中だ。アメリカをはじめ36か国でも配給が決定し、日本だけでなく世界中に『おくりびと』旋風が吹き荒れそうな予感だ。