ゆうばり映画祭、クロージング!『SR サイタマノラッパー』がグランプリ!
2月26日から3月2日まで北海道夕張市にて開催されている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」にてクロージングセレモニーが行われ、応募総数302本の中から、オフシアター・コンペティション部門グランプリに入江悠監督の映画『SR サイタマノラッパー』が選ばれた。
入江監督は初めて自分の作品を観客に観せたのがこのゆうばり映画祭だったらしい。しかし、その前に製作した『SEVEN DRIVES』は当時、審査員にボロクソ言われたと明かす。今回は観客の反応を見て大満足だったとか。入江監督は「作りたいと思った事を忘れずに、自分に嘘をつかない、自分に正直な映画を、体中にテーマが行き渡るような映画をひたすら作っていきたい」と喜びのメッセージを述べた。
審査員長を務めた高橋伴明監督は、「グランプリ受賞の大きな理由は、青春映画としての上質なクオリティ。そして、予定調和になっていない。何よりも、次回作を観たい監督。責任を持って次回作を作って、またゆうばりに帰って来て欲しい。『ゆうばりのラッパー』でもいいんじゃないかな。映画を愛している人が映画を撮る、映画を支えてくれる、そんな人の力が結集する事で継続へと繋がっていくと思う」と作品の評価と同時にゆうばり映画祭が継続していくことの大切さを力強く述べた。
また、クロージング作品には『マダガスカル2』が上映され、キャラクターのアレックスが子どもたちから大声援を受けていた。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」は、ゆうばり市の財政難のため一度は消滅してしまうが2年前に多くのゆうばり市民や映画人、映画ファンに支えられ復活。本日、3月2日に閉幕を迎えるが目標としていた1万人の入場者数は超えそうだと澤田直矢フェスティバルディレクターが明かした。