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『遭難フリーター』監督は顔にモザイク!ショックを受けた両親から電話!

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岩淵弘樹監督
岩淵弘樹監督

 7日、阿佐ヶ谷ロフトAにて、映画『遭難フリーター』の公開記念イベントが行われ、岩淵弘樹監督をはじめ、本作のアドバイザーを務めた作家の雨宮処凛氏、反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠氏、そしてリサイクルショップ「素人の乱」の松本哉氏が登壇した。

映画『遭難フリーター』写真ギャラリー

 本作は大手製造業会社の派遣社員だった岩淵監督が、自身の日常やマスコミから受けた取材の様子を記録したドキュメンタリー作品だ。本作について松本氏は「派遣問題の実態を知らない連中や金持ち連中が観たら相当ビビる!」とした上で「それが田園調布で上映会をやるとは(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘った。

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 劇中には岩淵監督がいち派遣労働者の若者としてマスコミに取材を受けている様子が記録されているのだが、岩淵監督は当時を振り返りながら「ある番組の取材を受けて、その放送を観たら、具のないソーメンを食べてる自分の顔にはモザイクがかけられ、音声も変えられていた。ショックを受けた母親から『おばあちゃんが泣いているよ』って電話があって」と語り、マスコミの報道の仕方には心底驚いたようだ。

 劇場公開に先立って行われたマスコミ向け試写会や上映会での反応は、岩淵監督に対して「君の努力が足りないだけだ!」と説教をする人がいるかと思えば、一方で「ものすごく共感するし、岩淵監督の気持ちがわかる!」と感激する観客もいたという。本作を「すごく普遍的な青春映画。50年後に観ても青春映画として観ることができる」と太鼓判を押した雨宮氏。幅広い層の観客が訪れた3時間にもわたる今回のイベントは、終始盛り上がりを見せ続けていた。

映画『遭難フリーター』は3月28日よりユーロスペースほかにて全国公開

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